2つのファイルが揃ったら、それらを個別にHULFTで転送したいです。
どうすればうまく検知し、転送できるでしょうか?
どうすればうまく検知し、転送できるでしょうか?
詳細要件
支店から本店に、仕入情報の「ヘッダファイル」と「明細ファイル」を送らなければなりません。
ただし、それらがディレクトリに格納されるタイミングはバラバラです。
ですが、本店からは「2つ揃ってから、転送して欲しい」と言われています。
なお、ファイル転送自体は「2回に分けて、別々に行って欲しい」とも言われています。

ただし、それらがディレクトリに格納されるタイミングはバラバラです。
ですが、本店からは「2つ揃ってから、転送して欲しい」と言われています。
なお、ファイル転送自体は「2回に分けて、別々に行って欲しい」とも言われています。


ヒントじゃ!
転送を開始する条件は、Aが存在し、かつ、Bも存在する場合のみじゃ。AもしくはBが存在する際にファイルを転送してしまっては、要件を満たせないぞ。2つのファイルは名前が決まっておることに着眼し、考えてみるのじゃ。
模範解答
HULFT Scriptで、2つのファイルが揃っていたらHULFTの配信要求を行うスクリプトを作成します。
スクリプトの起動は、HULFT Scriptのファイルトリガーを使用します。
※HULFT転送部分は、ループバックで検証を行います。
スクリプトの起動は、HULFT Scriptのファイルトリガーを使用します。
使用ソフトウェア
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
HULFT8 for Windows-Server | 8.0.0 |
HULFT8 Script Option | 8.0.0 |
※HULFT転送部分は、ループバックで検証を行います。
流れ
- 集配信の疎通確認を行います。
(※作成済みのHULFTのFILE IDが正常に動作することを確認します) - HULFT Scriptで「ファイルが揃ったら転送開始」するスクリプトを作成します。
- 2で作成したスクリプトの動作確認をします。
- 2で作成したスクリプトをサービス登録します。
(※スクリプト更新時もサービス登録しなおす必要があります) - HULFT Scriptでファイルトリガを作成します。
- 配信用フォルダからファイルを除外したり、格納したりして、動作確認します。
手順
- 集配信の疎通確認を行います。
(※使用するHULFTのFILE IDについて、以下のとおり作成し、正常に動作することを確認します)
(1) 配信管理情報を作成します。
(2) 集信管理情報を作成します。
(3) 配信要求を行います。
(4) 正常に終了していることを確認します。 - HULFT Scriptで「ファイルが揃ったら転送開始」するスクリプトを作成します。
(1) HULFT Script Studioにログインします。
(2) 「新しいプロジェクト」をクリックします。
(3) 以下のとおり入力し、「次へ」をクリックします。
(4) 以下のとおり入力し、「完了」をクリックします。
(5) Endアイコンを移動します。
(6) 当スクリプトは、スクリプト変数を3つ使用します。
(7) スクリプトの完成イメージです。
(8) スクリプト変数「HULFTのファイルID」を作成します。
(9) スクリプト変数「配信ファイルパス(a)」を作成します。
(10) スクリプト変数「配信ファイルパス(b)」を作成します。
(11) ツールパレットより、「ファイル」-「ファイル操作」-「ファイル/ディレクトリ存在確認」を配置し、以下のとおり設定します。
(12) ツールパレットより、「基本」-「フロー」-「条件分岐」を配置し、以下のとおり設定します。
(13) ツールパレットより、「ファイル」-「ファイル操作」-「ファイル/ディレクトリ存在確認」を配置し、以下のとおり設定します。
(14) ツールパレットより、「基本」-「フロー」-「条件分岐」を配置し、以下のとおり設定します。
(15) ツールパレットより、「HULFT」-「要求発行」-「配信要求」を配置し、以下のとおり設定します。
(16) ツールパレットより、「HULFT」-「要求発行」-「配信要求」を配置し、以下のとおり設定します。
- 上記で作成したスクリプトの動作確認をします。
(1) デバッグ実行を行います。
(2) 実行ログを確認し、スクリプトが正常終了していることを確認します。
(3) HULFTの転送が正常終了していることを確認します。 - 上記で作成したスクリプトをサービス登録します。
(※スクリプト更新時もサービス登録しなおす必要があります)
(1) プロジェクトを右クリックし、「プロジェクトをサービスとして登録」をクリックします。
(2) 「完了」をクリックします。
(3) 「マイサービス」に登録されていることを確認します。 - HULFT Scriptでファイルトリガを作成します。
(1) 「新しいファイルトリガーを作成する」をクリックします。
(2) 以下のとおり入力し、「次へ」をクリックします。
(3) 以下のとおり入力し、「完了」をクリックします。
(4) 「はい」をクリックします。 - 配信用フォルダからファイルを除外したり、格納したりして、動作確認します。
(1) 監視ディレクトリにファイルをひとつだけ配置します。
スクリプトが起動しますが、HULFTの配信は実行されないことを確認します。
(2) 監視ディレクトリにファイルをふたつとも配置します。
スクリプトが実行され、HULFTの配信要求が実行されることを確認します。
(3) HULFTの転送が正常終了していることを確認します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このようにHULFT Scriptを用いれば、HULFT単体では実現できなかった要件にも、簡単に対応することができます。
この便利さを是非、体験してみてください。
このようにHULFT Scriptを用いれば、HULFT単体では実現できなかった要件にも、簡単に対応することができます。
この便利さを是非、体験してみてください。
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