転送間隔を指定して、ネットワークの負荷を下げたい

OrangeLab. 運営チーム
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はじめに

こんにちは。株式会社メディアフォースの池田です。

ファイル転送を行うにあたって、「いかに早くファイルを転送できるか」を求めている方は多いと思います。
その場合、ネットワーク帯域が豊富であれば問題なくても、貧弱であると他の転送を圧迫する可能性があります。
QoS(Quality of Service)確保の目的で帯域制御を行いたい、そのようなニーズも少なくないでしょう。

HULFTでは、転送データ1ブロックごとの転送間隔を配信管理情報に指定できます。
転送データを内部的に分割し、一定の間隔をあけて転送することを「間欠転送」と言います。
これによりネットワークを占有することなく、帯域制御することができます。

今回は、HULFTで転送間隔を指定し、間欠転送する方法についてご紹介します。

転送間隔の設定方法

HULFTの転送間隔は、配信管理情報の拡張設定にある、以下3項目で指定できます。
  [転送間隔(ミリ秒)] [転送ブロック長(bytes)] [転送ブロック数]

HULFT8以降では、この3項目に初期値で「0」が設定されています。
これは転送間隔などが自動で最適化される設定です。
値に「0」を設定したまま転送を実行すれば、チューニングなしでHULFT7のカスタマイズ時と同等の速度を実現することができます。

そしてこの値を変更することにより、任意に変更した転送間隔でデータを転送することができます。



各項目の説明です。
項目名 説明
転送間隔 1ブロック(転送ブロック長×転送ブロック数)の転送後から、次の1ブロックを転送するまでの間隔
転送ブロック長 1ブロックを転送するときの長さ
転送ブロック数 1度に転送するブロック数
  ※転送ブロック長×転送ブロック数の値が65520を超える値は設定することができません。

例)転送ブロック長に4096、転送ブロック数に3、転送間隔に1000を設定すれば、12288バイトずつ1000ミリ秒間隔で転送されます。

間欠転送を行ってみる

それでは100MBのファイルに対し、転送間隔を以下のように指定して転送してみましょう。

項目名 設定値
転送間隔 20
転送ブロック長 4096
転送ブロック数 4

配信管理情報を開き、拡張設定タブをクリックします。



拡張設定を開いたら、転送間隔、転送ブロック長、転送ブロック数をそれぞれ設定して保存します。



以上で転送間隔の設定は終了です。
難しい設定なく、転送間隔を指定できたと思います。

では転送を実行してみましょう。
今回は、転送間隔通りに動いているかという観点の検証のため、ネットワークに影響のないループバックでの転送を行います。
上記の設定でしたら、約130秒弱で転送される計算となります。



設定した通りの転送間隔でデータを転送することができました。

間欠転送を行わない場合と比較してみる

転送間隔、転送ブロック長、転送ブロック数をそれぞれ下記のような条件で転送します。



では結果を見てみましょう。

■比較表



ネットワーク負荷を下げるために間欠転送にすると、転送速度は遅くなりますが、ネットワーク使用率が下がっていることがわかります。
一方、間欠転送しない場合は、転送速度は速くなりますが負荷が上がっていることがわかります。

おわりに

いかがでしょうか。
このようにHULFTでは迅速にファイル転送するだけでなく、目的に合わせあえて転送間隔をあけることも可能です。
この機能を利用しネットワークにかかる負荷をコントロールしたり、回線の品質に合わせた通信が可能です。
さまざまな状況に応じた転送方法を、ユーザーが選択することができます。

ぜひご自身のご利用環境、運用方法に合わせた転送方法をご利用ください。
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