第8回:再配信機能

OrangeLab. 運営チーム
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何らかのトラブルにより転送が中断された場合に、前回の続きから再度転送を行いたいと感じたことはありませんか?
それを実現する機能「再配信機能」についてご紹介します。

はじめに

こんにちは、株式会社メディアフォースの西です。

近年、転送するファイルのサイズはどんどん大きくなっていると思います。
大きなファイルの転送が失敗した場合、最初から送りなおすのでは間に合わなくなるケースが出てくると思います。
HULFTでは転送が途中で止まってしまった場合、ファイルの途中から送りなおすことができます。

第8回では、HULFTの「再配信機能」についてご紹介します。

再配信機能

HULFTは転送中、何らかのトラブルにより転送が中断された場合、再送のため再配信情報(再配信待ちファイル)を記録します。
その再配信情報を元に、HULFTは再配信処理を行います。


再配信の実行方法
再配信要求コマンドを発行することにより、再配信処理を実行することが可能です。
この要求をHULFTでは、「再配信要求」と呼んでいます。

チェックポイント再配信
再配信要求により、配信システムは配信が中断された個所をチェックポイントとして転送を行います。
この転送を「チェックポイント再配信」と呼んでいます。
再配信処理の流れ
  1. 再配信要求コマンドの発行
    再配信要求を発行することにより、再配信を行います。
    配信管理情報に配信前ジョブが設定されていた場合でも、配信前ジョブは起動されません。
  2. 配信ファイルの読み飛ばし
    チェックポイント再配信の場合、配信システムは配信制御ファイルから配信済みのレコード件数とサイズから判断し、すでに転送されているデータを読み飛ばします。
  3. 配信の実行
    前回中断された転送の配信管理情報の設定を元に、コード変換やファイルの圧縮を行い、配信ファイルの未配信データを相手ホストに転送します。
    再配信要求時にチェックポイント再配信の指定を省略すると、配信ファイルの先頭からデータを転送します。

【実行例】ネットワークエラーによって配信が中断されたものを再配信したい

ネットワークエラー(相手先のHULFTの集信プロセスが停止してしまい、ソケットが切断された)によりHULFTの配信が途中で中断すると、配信が異常となり、再配信の情報(再配信待ちファイル)が出力されます。



チェックポイント再配信をしたい場合は、下記のように再配信要求コマンドを発行します。
再配信要求コマンド
コマンド例) utlsend -r ホスト名 -f ファイルID


ホスト名指定のみ必須となっており、それ以外に以下を指定することができます。
パラメータ説明
「-f ファイルID」 ・・・ 再配信を行うファイルIDを指定する。
「-file ファイル名」 ・・・ 再配信を行うファイル名を指定する。
  コマンド例)utlsend -r ホスト名 -f FILE01 -file c:\test.txt
「-np」 ・・・ ファイルの先頭から再配信をするか指定する。
  コマンド例)utlsend -r ホスト名 -f FILE01 -np
※省略すると、チェックポイント再配信が行われます。
コマンドの詳細は、リファレンスの「再配信」の頁をご参照ください。

実行結果の確認

配信状況一覧から処理の結果を確認します。
※コンソールから、再配信が開始~終了したことが確認できます。

再配信機能を利用するための前提条件

  1. 配信側の配信プロセスと集信側の集信プロセスが起動していること。
  2. チェックポイント再配信は、以下の条件が満たされていること。
    • 集信管理情報の「登録モード」が“N(新規作成)”または“R(置き換え)”
    • 集信管理情報の「異常時の処置」が“K(保存)”
    • 集信管理情報の「集信形態」が“S(単一集信)”
    ※1つでも条件が満たされていないと先頭からの再配信になります。

再配信機能のポイント

  1. HULFTはユーザーの操作でファイル転送をキャンセルすることができます。
    しかしキャンセルした転送は再配信できません。つまり、転送の一時停止のような使い方はできません。
    再配信は転送中の異常発生で転送が止まった場合のみ可能になります。
  2. 配信要求や送信要求を行った場合には、その配信と同一条件(ファイルID、ホスト名、ファイル名)の再配信待ちレコードが再配信待ちから削除されます。
    削除される条件は、システム動作環境設定の「再配信待ちキューの削除条件(resenddel)」で設定してください。
    ※再配信待ちキューの削除条件(resenddel)
    • ファイルIDおよびホスト名が一致する再配信待ちレコードを削除
    • ファイルID、ホスト名、およびファイル名が一致する再配信待ちレコードを削除
  3. 配信管理情報に配信前ジョブが設定されていた場合でも、配信前ジョブは起動されません。

まとめ

HULFTの「再配信機能」についてご紹介しました。
この機能はすでに転送したデータを再度転送しないため、配信ファイルのデータ量が多い場合などに有効です。

次回は、「暗号化機能」についてご紹介します。
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