第1回:HULFTの基本機能

OrangeLab. 運営チーム
作成日時: - 更新日時:
Avatar
多くの企業で、企業内・企業間のシステム連携に使用されている 「HULFT」。
「HULFT」とはどんな製品か、どんな機能があるのかを、連載形式でご紹介していきます。

はじめに

はじめまして、HULFT OrangeLab.運営チームの平野です。 「HULFT」の記事を担当させていただきます。
「HULFT」について、『初めて知った』『名前は聞いたことがある』『導入しようか検討中』という方へ向けて、どのような製品であるか、ご紹介していきたいと思います。

連載第1回目の今回は、「HULFT」がどのような構成でファイル転送を行っているのかなど、基本機能をご紹介します。

HULFTのファイル転送

HULFTのファイル転送はHULFT同士で行います。1対1のピアツーピアで転送を行うため、「送り側」と「受け取り側」が必ず存在します。
HULFTでは、ファイルを送ることを「配信」、受け取ることを「集信」と呼んでいます。また、HULFTが搭載されたプラットフォームを「ホスト」と呼び、ファイル転送を行うホストを「配信側ホスト」「集信側ホスト」といいます。



ファイル転送には、「配信側ホスト」からファイルを転送をするプッシュ型と、「集信側ホスト」からファイルを要求するプル型があります。HULFTではプッシュ型を「配信要求」、プル型を「送信要求」と呼びます。この要求発行をトリガにしてファイルを転送します。

HULFTの内部構成

HULFTは、「配信システム」「集信システム」「要求受付システム」の3つで構成されています。
(Windowsのみこの他に「HULFTサービス」「HULFT Script」「スケジューラ」がありますが、今回は省略します。)
「配信」「集信」の意味は先ほどご説明しましたが、周りからの命令を受け付けることをHULFTでは「要求受付」といいます。

HULFTのポート

HULFTには2種類のポートがあります。1つは「集信ポート」でファイル転送用のポートです。もう1つは「要求受付ポート」で命令を受け取るためのポートです。
このようにポートを分けていることで、セキュリティ上他のホストからの命令を受けたくない・ファイル転送のみ行いたいといった場合に、「要求受付ポート」を停止したり、閉じることも可能となっています。

HULFTの内部構成とポートから、HULFTがどのような動きをしているのか見てみましょう。

「配信側ホスト」からファイル転送を行う「配信要求」の場合



配信側ホストのアプリケーションなどから発行した「配信要求」を「配信システム」が受け取り、ファイルが転送されます。

「集信側ホスト」から「送信要求」を発行してファイル転送を行う場合



集信側ホストがアプリケーションなどから発行した「送信要求」命令を配信側ホストの「要求受付システム」が受け取ります。
「要求受付システム」から「配信システム」へ配信要求が行われ、ファイルが転送されます。
自らファイルを送る「配信要求」と、送ってほしいと依頼する「送信要求」では、「要求受付システム」を経由するかどうかに違いがあります。

ファイル転送のための管理情報

ファイル転送を行うには、事前に関連する管理情報を配信側・集信側でそれぞれ登録しておく必要があります。
HULFTでは複数の情報から1つの定義情報が作られ、IDによって紐付けられています。

配信のための管理情報

・配信管理情報
転送するファイル名や転送方法などを定義します。「ファイルID」
・詳細ホスト情報
配信先となる相手ホストの情報を定義します。「ホスト名」
・転送グループ情報
詳細ホスト登録情報に定義したホストをグループ化します。「転送グループID」

集信のための管理情報

・集信管理情報
受け取るファイル名や転送条件などを定義します。「ファイルID」
・詳細ホスト情報
配信元となる相手ホストの情報を定義します。「ホスト名」
・転送グループ情報
集信の場合、転送グループ情報は任意となります。「転送グループID」
ファイル転送に必要な最低限の管理情報を記載しています。
各管理情報の詳細やその他の機能については、第2回以降に詳しくご紹介します。

※ファイル転送を行うためには、配信管理情報のファイルIDと集信管理情報のファイルIDが完全に一致している必要があります

ファイル転送のための管理情報

配信、集信のための管理情報の登録が完了したら、いよいよファイル転送が可能となります。
今回はコマンドを使用したファイル転送方法をご紹介します。

配信要求

配信要求で呼び出すコマンドが「utlsend」です。
「ユーティルセンド」と呼ばれており、メインフレームを除く各プラットホームで共通となっています。
「-f」で配信するファイルIDを指定します。例)utlsend -f FILE01

ファイルIDの指定のみ必須となっており、それ以外に以下を指定することができます。

-sync 同期/非同期の指定 utlsend -f FILE01 -sync
-file FILENAME 配信ファイルの動的指定 utlsend -f FILE01 -file c:\test.txt
-h HOSTNAME 相手先ホストの動的指定 utlsend -f FILE01 -h RECV-HOST2

集信要求

送信要求で呼び出すコマンドが「utlrecv」です。「ユーティルレシーブ」と呼ばれています。
「-f」で配信するファイルIDを指定します。例)utlrecv -f FILE01

配信要求同様、ファイルIDの指定が必須となっており、「utlrecv」で指定できる項目は以下です。

-sync 同期/非同期の指定 utlrecv -f FILE01 -sync
-h HOSTNAME 相手先ホストの動的指定 utlrecv -f FILE01 -h RECV-HOST2

まとめ

今回は、HULFTのファイル転送の仕組みと基本機能についてご紹介しました。
今後も、ファイル転送のさまざまな方法の設定や周辺機能についてご紹介していきます。
この記事は役に立ちましたか?
11人中11人がこの記事が役に立ったと言っています

コメント