HULFT-HUBで管理していないHULFTと集配信したい

OrangeLab. 運営チーム
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はじめに

こんにちは、HULFT Orange Lab.運営チームの江頭です。

今回はHULFT-HUBで管理していないホストと、ファイルを転送する方法についてご紹介いたします。
ん?HULFT-HUBで管理していなと、HUBを導入している意味はないのではないか?
こんな声も聞こえてきそうですが、最近増えてきているケースなのです。今回はその背景も含めてご紹介いたします。

なぜHULFT-HUBで管理しないHULFTが存在するのか?

HULFT-HUBを導入すると、それぞれのHULFTをHUB Serverに登録し集約管理することができます。


では、このようなケースでファイル交換を行っていた場合どうしましょう?


他社とのファイル交換にHULFTを用いているケースです。
取引先のHULFTは、当然取引先が所有しているHULFTですので勝手に操作することはできません。
また、自社内でも他事業所に存在しているHULFTやセキュリティ上の理由から、管理情報を操作できないようにしているケースもあります。

そのような場合でもHULFT-HUBには、管理対象外としてクライアント登録をし、転送だけは中継したり、自社内のHULFTの履歴だけは集約管理したりと、制約に応じてHUB Serverで「管理する」「管理しない」を選択することができます。

以上のことを踏まえまして、HULFT-HUBで以下の構成を作ってみましょう。


自社の生産システムと取引先の販売システムとの間に、HUB Serverを介在させ転送の中継をHUB Serverで行います。もし自社や取引先のシステムがメンテナンスなどで停止していた場合でも、HUB Serverに転送中継させることでいったん蓄積し、メンテナンス終了と同時に蓄積したファイルを転送するといった運用も可能になります。
また、外部とのファイルのやり取りに、プロキシサーバとしてHUB Serverを利用することでセキュリティ面も向上します。

この環境を整えるには以下の手順を踏みます。
  • 手順1 - HULFT-HUB Serverに管理対象外HULFTをクライアント登録する
  • 手順2 - 管理対象外クライアント向けに配信を行う転送定義を作成する
  • 手順3 - 集信側の設定を行う(取引先の管理対象外HULFT)
それでは、実際の手順を見てみることにします。

手順1 - HULFT-HUB Serverに管理対象外HULFTをクライアント登録する

現在のHUB Serverには自社内のHULFTが登録されている状態です。⇒【関連Tips】HULFT-HUBにHULFTをクライアント登録する


ここに取引先のHULFTを管理対象外クライアントとして登録してみましょう。

(1) HUB Serverを右クリックし、「挿入」から「クライアント新規」をクリックします。

(2) クライアント登録画面から必要情報を入力します。



赤枠で囲んでいる部分がクライアント登録時の必須項目です。必須項目は以下の通りです。
項目名説明
ホスト名 クライアント登録するHULFTで設定されているホスト名を指定します。 VPC1
製品種別 クライアント登録するHULFTの製品を特定します。 HULFT8
ホスト種 クライアント登録する機種を設定します。 Windows
集信ポートNo. クライアント登録するHULFTの集信ポート番号を入力します。 30000
要求受付ポートNo. クライアント登録するHULFTの要求受付ポート番号を入力します。 31000

また、管理対象外クライアントとして登録するには、上記の設定に加えて以下の項目を選択します。
オレンジ枠で囲まれた部分です。
項目名説明
管理対象外-中継あり 管理対象外クライアントとして登録し、HUB Serverでファイル転送を中継をする
管理対象外-中継なし 管理対象外クライアントとして登録し、HUB Serverでファイル転送を中継しない

もし管理対象外-中継なしを選択した場合は、クライアントとの直接転送のみとなり
HUB Serverを利用したファイル転送の中継機能や蓄積機能は、利用できなくなります。

そのほかの項目に関してはご利用の環境によって指定を行いますが、今回は割愛します。
必要情報を入力したら「登録」を押下します。


登録しました。という案内が出れば成功です。


再び構成図に戻ってみると管理対象外クライアント登録したHULFTが表示されます。管理対象のクライアントとアイコンが異なっていることが分かります。


以上で管理対象外クライアントの登録は完了です。

手順2 - 管理対象外クライアント向けに配信を行う転送定義を作成する

手順1でHUB Serverに管理対象外クライアントが挿入されました。
今度は自社の管理対象内クライアントから取引先の管理対象外クライアントへファイルを転送をするための定義を作成してみましょう。


図に示した通り、自社内の生産システムから取引先のHULFTへファイルを転送します。
その際にHUB Serverでファイル転送の中継を行います。HUB Serverが中継することによって、仮に取引先のHULFTがメンテナンス中だったとしても一旦HUB Serverが蓄積し取引先のHULFTが稼働し始めたらファイルを転送するといった運用が可能になります。

また、取引先には自社内の個々のシステムを公開する必要がなく、HUB Serverのみ公開すればファイルの授受が可能になるためセキュリティ面も向上します。

(1) HUB Serverをクリックし、「転送情報画面」をクリックします。

(2) 転送情報画面から配信元のクライアントの「配信ファイル」を右クリックし「新規ファイル」をクリックします。

(3) ファイルIDなどの転送情報を指定します。

(4) 転送マップ内で右クリックし「挿入」から「クライアント」をクリックします。

(5) 手順1で挿入した管理対象外クライアントを選択します。



すると以下のように管理対象外クライアントが挿入されます。今度はHUB中継を行うように経路設定をしてみましょう。

(6) 転送マップ上で右クリックし「HUB経由」から「自動配置」を選択します。



このように経路上にHUB Serverが挿入されます。
あとは配信管理情報やHUB Serverでの蓄積などの設定を、赤枠の部分で行います。
設定が完了したら左上部(オレンジ色枠内)にあります「保存」をクリックし、作成した転送情報を保存します。


正常に保存が完了すると適応結果一覧画面が表示されます。

手順3 - 集信側の設定を行う(取引先の管理対象外HULFT)

手順2でHUB Serverに登録してある自社内のクライアントの配信定義まで作成することができました。
ただし集信側クライアントは取引先の管理対象外クライアントであるため、HUB Server上で管理情報を生成することはできません。


このように集信側のクライアントをクリックしても集信管理情報の画面は開かれません。
ここでは、管理対象外クライアントに手動で集信管理情報を作成しましょう。
なお、集信に必要な詳細ホスト情報と転送グループ情報、はすでに作成済みであることを仮定し進めていきます。
まだ未設定の場合は以下のTipsを参考に設定してください。
⇒【関連Tips】 HULFT-HUBで中継するためのHULFTの設定

(1) 集信側HULFTの集信管理情報を開き、HUB Serverで作成したファイルIDと同じものを入力します。



必要情報を入力したら最後に「保存」をクリックし集信管理情報を閉じます。

まとめ

いかがでしょうか?
ちなみに、今回の作成した配信を行うと以下のような結果となります。


HUB Serverを中継して取引先の管理対象外HULFTへ転送ができたことが分かります。
このように他社の管理対象外クライアントへの転送でもHUB Serverを中継し集信まで正常に届いたことを把握することができます。
HULFT-HUBでは社内のファイル連携基盤から他社へのファイル交換基盤まで幅広くご利用いただくことができます。
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