実践!パック⇔ゾーン変換

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使用ソフトウェア:DataMagic for Windows Ver.3.0.0(コード変換・オプション for Windows)
今回はパック形式からゾーン形式に変換する方法をご紹介します。
※Ver.2.2.2のDataMagicについては、次の記事をご参照ください。
 (記事内容に大きな差異はありません。
  Ver.3.0.0のインタフェースに沿った操作手順とスクリーンショットにて、再度ご紹介しています。)
 DataMagic 実践!パック⇔ゾーン変換 (Ver.2.2.2)

はじめに

こんにちは、メディアフォースの西です。

パック形式は、メインフレームやミッドレンジコンピュータでCOBOLの数値項目などを扱う際、1バイトで10進2桁を表現するスペース効率の良い形式です。

しかしながら、オープン系システムではあまり馴染みのない形式のため、メインフレームやミッドレンジコンピュータ上にあるパック形式のデータをオープン系システムで活用するには、適切な形に変換しなければなりません。

DataMagicを活用することで、メインフレームやミッドレンジコンピュータ上のパック形式のデータを簡単に活用することが可能となります。
本連載記事では、パック形式のデータを含むIBMメインフレームの固定長データをShift_JISの固定長データに変換する例を紹介します。

<処理イメージ>

 

事前準備

まずは、変換元となるメインフレームのデータを用意します。

サンプルデータ

上記サンプルデータを「in」というファイル名で、「C:\work\SAMPLE1\」に格納してください。
※このサンプルデータは文字コードが"IBM漢字"の固定長データです。

 

手順

データ変換に必要な定義情報を作成します。
データ変換の流れは大きく分けると以下になります。
  1. 入力ファイル情報の設定
  2. 出力ファイル情報の設定
  3. データ加工情報の設定

Step01

まずは、「1.入力ファイル情報の設定」を行いましょう。

スタートページから「フォーマット」を選択します。

Step02

操作メニューから「新規作成」をクリックし、フォーマット情報詳細画面を起動します。
画面が起動したら、下記画面を参考に「ID」と項目情報を設定し、「保存」をクリックして登録します。

項目情報の設定は、空行をダブルクリックして表示されるフォーマット情報項目設定画面から行います。

項目名 説明
ID 登録したフォーマット情報を識別するためのIDを指定します。
今回はIDを【SAMPLE1_IN】とします。
固定長/可変長 今回のデータは固定長の為、【固定長】を選択します。
※項目名、項目タイプ、繰り返し数、バイト数、小数部桁数は上記フォーマット情報詳細画面に合わせて設定してください。

これで、「1.入力ファイル情報の設定」は完了です。

Step03

次に、「2.出力ファイル情報の設定」を行います。
※今回は出力ファイルもフォーマット形式とします。

Step01~02の手順に沿って、下記画面を参考に「ID」と項目情報を設定し、「適用」をクリックして保存します。

項目名 説明
ID 登録したフォーマット情報を識別するためのIDを指定します。
今回はIDを【SAMPLE1_OUT】とします。
固定長/可変長 今回のデータは固定長の為、【固定長】を選択します。

これで、「2.出力ファイル情報の設定」は完了です。

Step04

次に、「3.データ加工情報の設定」を行います。

スタートページから「データ加工」を選択します。

Step05

操作メニューから「新規作成」をクリックし、データ加工情報設定画面を起動したら、入力ファイルの設定を行います。

オブジェクトパレットから「フォーマット」を選択し、入力ファイルエリアへドロップします。
ドロップ後、「FMT」アイコンをダブルクリックします。

Step06

入力設定画面のレイアウトタブを設定します。



項目名 説明
ID 入力ファイルのIDを設定します。
Step02で作成した【SAMPLE1_IN】を設定します。
ファイル名 入力ファイルを指定します。
事前準備で用意した【C:\work\SAMPLE1\in】を設定します。

Step07

入力設定画面のコードタブを設定します。



項目名 説明
漢字コード種 入力ファイルの漢字コード種を選択します。
今回は【IBM漢字】を選択します。

これで、入力ファイルの設定は完了です。

Step08

次に、出力ファイルの設定を行います。

オブジェクトパレットから「フォーマット」を選択し、出力ファイルエリアへドロップします。
ドロップ後、「FMT」アイコンをダブルクリックします。

Step09

出力設定画面のレイアウトタブを設定します。



項目名 説明
ID 出力ファイルのIDを設定します。
Step03で作成した【SAMPLE1_OUT】を設定します。
出力先指定 出力先の指定方法を選択します。今回は、"固定値"を指定します。
ファイル名には、出力ファイルの絶対パスまたは相対パスで設定します。
今回、出力ファイル名は【C:\work\SAMPLE1\out】とします。

Step10

出力設定画面のコード変換タブを設定します。



項目名 説明
漢字コード種 出力ファイルの漢字コード種を選択します。
今回は【SHIFT-JIS】を選択します。
シフトコード 入力ファイルのシフトコードの扱いを選択します。
今回は【カットする】を選択します。
レコード毎に改行する レコードごとに改行コードを付加するフラグです。
今回はチェックボックスをONにします。
改行コード 改行コードを16 進数で指定します。指定した改行コードまでをレコードとして判断します。
今回は改行コードを【0D0A】とします。
EBCDICコードセット 1 バイトコードセット種を設定します。
今回は【EBCDICカナ】を選択します。

これで、出力ファイルの設定は完了です。

Step11

入力ファイル・出力ファイルの項目間のマッピング処理を定義します。

抽出条件と出力条件を結び、マッピングアイコンをダブルクリックします。

Step12

メニューから「同一項目をマッピング」を選択します。
この操作により、入力項目と出力項目がマッピング線で結ばれます。

Step13

任意の「ID」を入力し、データ加工情報設定画面の「適用」をクリックします。

抽出条件と出力条件を結び、マッピングアイコンをダブルクリックします。

項目名 説明
ID データ加工情報を識別するためのIDを指定します。
今回はIDを【SAMPLE_GAIJI】とします。

これで、「3.データ加工情報の設定」は完了です。

Step14

それでは実行してみましょう。データ加工情報設定画面上部の「実行」をクリックし、データ加工実行画面を起動します。
画面が起動したら、そのまま「実行」ボタンをクリックします。

Step15

Step09で指定した「C:\work\SAMPLE1\」に"out"というファイルが出力されます。

出力されたファイルをバイナリエディタ等で確認します。
文字コードがIBM漢字からShift-JIS、数量・単価項目がパック形式からゾーン形式に変換されているのがわかります。

※下記は上記出力結果を明示的に表現しています

 

【補足】パック・ゾーン形式データの符号部について

今回はパック・ゾーン形式データの符号部にデフォルト値を利用しましたが、システムに合わせて、
符号部に任意の値を設定することが可能です。

フォーマット情報画面の「ゾーン/パック10進数詳細設定」の設定ボタンから設定します。



<ゾーン10進数設定>
項目名 説明
ゾーン部 変換データのゾーン符号を指定します。16進数で"0"~"F"を指定します。
入力時の扱い 入力時に使用する変換データのゾーン10進数の符号を指定します。
「0」~「F」のそれぞれの値に"正"、"負"、"-"のいずれかを指定します。
※"-"は「エラー」を意味します。
出力時の扱い 出力時に使用する変換データのゾーン10進数の符号を指定します。16進数で"0"~"F"を指定します。

<パック10進数設定>
項目名 説明
入力時の扱い 入力時に使用する変換データのパック10進数の符号を指定します。
「0」~「F」のそれぞれの値に"正"、"負"、"-"のいずれかを指定します。
※"-"は「エラー」を意味します。
出力時の扱い 出力時に使用する変換データのパック10進数の符号を指定します。16進数で"0"~"F"を指定します。

 

さいごに

いかがでしたか?

今回はパック形式からゾーン形式の変換でしたが、今回作成したフォーマット情報(SAMPLE1_IN、SAMPLE1_OUT)を使ってゾーン形式からパック形式への変換も可能です。その際は、新たにデータ加工情報を作成してください。

なお、今回ご紹介した変換の定義情報は、ページ下部の「サンプルデータ」よりダウンロードできます。

 

DataMagic評価版のダウンロード

DataMagic評価版は「my HULFT」からダウンロードできます。
DataMagic評価版のインストール

〔注意事項〕
  • 「my HULFT」を利用するには、別途「my HULFT」へのユーザ登録が必要となります。詳細については、「my HULFT」ページをご覧ください。
  • DataMagicの利用にあたっては、DataMagic本体のほか、GUIツールであるDataMagic Managerのインストールが必要となります。なお、DataMagic ManagerはDataMagic本体に付属しています。

〔インストール方法〕
DataMagicとDataMagic Managerのインストール方法については、以下のページをご参照ください。
DataMagicのインストール方法
DataMagic Managerのインストール方法

 

サンプルデータ

サンプルデータはzip形式での提供となります。解凍してからご利用ください。

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