第9回:転送タイミングの制御も簡単!テンプレートで「待ち合わせ」処理

OrangeLab. 運営チーム
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「製品を知る」シリーズ:HULFT Script第9回!
データ転送を行うときには、受信側のシステムはもちろん、周辺の他システムの動きも考慮しなくてはいけません。不適切なタイミングで実行すると、転送の失敗や後続処理のエラーにつながることがあるからです。こうした制御に不可欠な「待ち合わせ」の処理は、システム構成全体の影響を受けるため、開発が複雑になりがちなのが悩ましいところ。そこで、今回は「HULFT Script」のテンプレートで実現できる待ち合わせ処理をご紹介します。複雑な開発が必要な待ち合わせ処理も、テンプレートを利用すれば簡単に実現できます。

 

1. 「営業時間外の転送禁止!」 よくあるニーズにテンプレートで対応

こんにちは。HULFT OrangeLab. 運営チームの村上です。

データの送信前には、営業日カレンダーの判定がしばしば必要になります。たとえば、受信側のシステムが稼働していないときにデータを送信してしまうとエラーになります。また、時差のある海外にデータを送るときに、現地の営業日とズレがあると、思わぬトラブルが起きることがあります。営業日判定はどのような業務システムでも頻繁に使われる処理ですが、従来は、バッチやシェルスクリプトでプログラムを作らなくてはなりませんでした。

このたびリリースしたHULFT Scriptのテンプレート「営業時間外のファイルをためておき、営業開始時に送信」を利用することで、営業時間を基準とした待ち合わせ処理ができます。データ転送前に、営業日時のカレンダーを参照。もし営業時間外であれば送信せずに蓄積しておき、営業時間になったら速やかに配信してくれるすぐれものです。HULFT Scriptをお使いのお客様は、このテンプレートをダウンロードして追加するだけで利用できるので、バッチやシェルスクリプトの開発の手間がなく、手軽に実装できます。

集信側の営業日だけでなく、メンテナンスによるサービス停止時間を登録しておいたり、自社の営業日を登録してシステム非稼働日の誤送信を防止するなど、日付の調整でさまざまな使い方ができます。運用担当者の負担軽減にも役立ちますので、日付を基準とした配信を行なう際は、ぜひ活用していただきたいテンプレートです。

2. 「要求した順番どおりに転送したい!」 ノンプログラミングで簡単に実現

HULFTで複数のデータを並行して転送する場合、ファイルサイズの大小の差により、配信した順番で転送処理が完了するとは限りません。

しかし、転送の順番が大きな意味を持つシステムもあります。たとえば予約データや取引データなど、先に発生したデータを優先的に処理すべきケースでは、到着順序が保証されないと、受信側での処理結果がおかしくなってしまいます。転送順序を保証したいときには、HULFTに配信を要求する順番をコントロールして、1件ずつ送る機能が必要ですが、開発が発生します。

図1(Before)~HULFTだけでは転送順序が保証されない~



 このたびリリースしたHULFT Scriptのテンプレートを使えば、順番の保証機能を簡単に実現できます。複雑なプログラム開発を行わなくても、配信を要求した順番で集信を完了できます。順序の保証が必要なデータ転送を行う業務には、大変有効なテンプレートです。

図2(After)~HULFT Scriptを利用して転送順序を保証~



 もちろん、HULFT Scriptに配信要求した後、ファイル転送結果を受け取るまで待つ方式(同期)と、ファイル転送を依頼した後にすぐ後続の処理に進める方式(非同期)を制御することも可能です。テンプレートが2種類あり、「呼び出された順に配信順を確保」は同期、「呼び出した順にファイルを配信」は非同期に対応しています。データ転送の順番保証でお困りの方には、ぜひお試しいただきたいテンプレートです。

3. 一挙に追加!待ち合わせに使える6つのテンプレート

 上記でご紹介したものも含め、「HULFT Script」のテンプレートに、待ち合わせ処理に関する機能が6つ追加されました。いずれも、ダウンロードするだけですぐにご利用いただけます。

No. スクリプト名 内容
1 指定ファイルがすべてそろったら送信 転送対象となるファイルがすべて揃った時点で自動的に送信する
2 配信中のファイルがn個あったら、配信を待機 データ転送の多重度をコントロールする
3 営業時間外のファイルをためておき、営業開始時に送信 集信側が営業時間外の場合は蓄積し、営業時間になったら自動送信する
4 指定時刻にすべてのファイルの存在が確認できなければエラー 転送対象のファイルが指定時刻までに揃わなかった場合、エラーとする
5 呼び出された順に配信順を確保 転送をリクエストした順番で、転送を完了させる(同期)
6 呼び出した順にファイルを配信 転送をリクエストした順番で、転送を完了させる(非同期)


1. 指定ファイルがすべて揃ったら配信




2-1. 配信中のファイルがn個あったら、配信を待機(配信上限数未満のときのみ配信)




2-2. 配信中のファイルがn個あったら、配信を待機(未配信ファイルIDから配信)




3-1. 営業時間外のファイルをためておき、営業開始時に送信(業務時間内のみ配信)




3-2. 営業時間外のファイルをためておき、営業開始時に送信(業務時間開始時に一括送信)




4. 指定時刻にすべてのファイルの存在が確認できなければエラー




5. 呼び出された順に配信順を確保




6-1. 呼び出した順にファイルを配信(呼び出し順で決定された制御ファイルの順番に配信)




6-2. 呼び出した順にファイルを配信(呼び出し順に制御ファイルを作成)




 テンプレートの活用は、開発コストの抑制や、生産性の向上に大きく貢献します。ニーズにマッチする機能があれば、ぜひ使ってみてください。

4. まとめ

 データ転送の実行タイミングを制御する「待ち合わせ」の処理。頻繁に使われるうえ、周辺のシステムを見渡した大掛かりな開発が必要になることもあり、システム管理者にとっては悩みの種になりがちでした。
このたび、HULFTのオプション製品「HULFT Script」で、待ち合わせ処理に関する6件のテンプレートをリリースしました。いずれもニーズの高い待ち合わせに対応しており、ダウンロードするだけで使えるので、さまざまなケースで手軽に活用していただけます。
データ転送の前後に必要な処理をノンプログラミングで開発できる「HULFT Script」の、便利なテンプレートをぜひお試しください。

本コラムでご紹介しました「待ち合わせ」の処理に利用できるテンプレートは、

「Queuing_01」に含まれております。 

HULFT Scriptをお持ちでない方

HULFT Scriptは評価版もございます。
評価版をダウンロードいただき、今回の記事をご活用のうえ、インストールいただければ幸いです。



※HULFT-ScriptはHULFT8のオプション製品のため、「HULFT Script Optionを含む」を選択してください。
※評価版は無償で60日間ご利用いただけます。

HULFT Scriptをお持ちの方は

今回ご紹介したテンプレートは下位のサイトからダウンロードできます。是非お試しください。

HULFT Script テンプレートダウンロード

下記リンク先の「myHULFT」にログイン後、「製品情報」> 「ツール/サンプル/ベータ版」> 絞り込み「テンプレートスクリプト(HULFT Script)」よりダウンロードいただけます。



「テンプレートスクリプト(HULFT Script)」ダウンロード後、「HULFT Script Studio」へのテンプレート導入手順は下記リンク先のページをご参照ください。

>導入手順はこちら
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